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シーボルトのピアノ(ロルフ・アンド・サンズ)

 

機種    スクエアピアノ(Square Piano)

銘柄    ウィリアムロルフ・アンド・サンズ  ( William Rolfe & Sons )

製造番号    6411

製造年     1819年

規格    FFーc4  68鍵

外寸     高さ345mm 幅1675mm 奥行き625mm 屋根1965×630mm

外装    マホガニー材 象眼及び装飾彫刻有り 

「くりもの」のある脚6本(全面4本、後面2本)

鍵盤    白鍵:象牙  黒鍵:黒檀

打弦機構    イングリッシュ・ダブルアクション シングル・エスケープメント

ペダル    1本(ダンパー)

 

このピアノは・・・

「日本に現存する最古のピアノ」とされています。

ドイツ人の医師シーボルトが、長崎出島にオランダ商館医として来日した1823年(文政5年)、日本に持ち込まれました。シーボルトが帰国する際、かねてより親交のあった熊谷五右衛門義比(くまやごえもんよしかず)にこのピアノを贈り、山口県萩市にある熊谷家の土蔵で保管されていました。

江戸時代に長崎出島に持ち込まれたピアノはこの1台の他にも数台存在したといわれていますが、現存するのはこのシーボルトのピアノだけのようです。

熊谷家の土蔵より発見されたのは1955年のことで、調査・鑑定が行われ、1957年には中国地方のピアノメーカーで修理されました。1965年に熊谷美術館が開館するとこのピアノは一般公開されるようになりました。

一般公開より50年余りの歳月を経て、再び本体のゆがみや響板の割れ等で演奏不可能な状態になっており、2009年より当工房にて再び修復することになりました。

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